不登校について大人が持つ誤解

■不登校は根性や努力だけでは絶対に解決しない

学校に行きたくないなんて「根性がない」だけだ!
というような話になることがあります。
子供によってはもう少し頑張ろうよ、根性見せてよって思うことはありますが、
不登校を単なる根性論、精神論だけで片付けるのは無理があります。

それは足を骨折した人に、痛みを我慢して気合でマラソンをしろ!
と言っているのと同じことです。
そんなこと無理に決まってます、少しは走ることができたとしても
治る骨折も治らなくなってしまいます。

根性論というのは根性を出せるだけの力がないと無理ですから、
不登校の子供に対しては根性を出せるだけの実力をつけてあげなければなりません。

特に両親が優秀な場合に、自分の子供に対して厳しく当たることがあります。
自分はできたのだから、我が子ができないわけがないと
むしろ自分ができたことをできないなんておかしい!
ということで千尋の谷に我が子を突き落してしまうのですが、
不登校になって弱っている子供にとっては地獄でしかありません。

もう無理だよとギブアップしている子供に対して、何をしているんだ!
と言ったところで逆効果「無理だっていってるじゃん」となります。

低学年の時は何の問題もなかったのに、高学年になっていきなり不登校になる
これは珍しい事ではありません。
学年が上がれば要求されることも高度になっていきますから、
今までできていたことができなくなると、不登校へと繋がることがあります。

努力や根性は大事ではありますが、それだけで不登校をクリアできるほど
簡単なものではありません。

■言葉は小手先、行動と表情で察する

子供というのは親からあれこれと問い詰められても、その場しのぎで
適当な事をいうものです。
本当のことを言うこともありますが、本当でないこともあるのです。

子供の言葉に100%の信頼を置いてはいけません。
それより行動や表情など言葉以外に出てくるサインを見逃してはいけません。
言葉はいくらでも取り繕うことはできますが、表情や行動は
そう簡単に作れるものではありません。

ですから言葉は小手先であり、行動と表情で察することを理解しましょう。
どうして嘘をついたり回避行動をとるのか、それは単純に叱られたくないから
「お前が悪いんだ!」なんて言われたくないでしょう。
嘘をつくのは自分の身を守る行動だと思ってください、だから
嘘をついたことを更に責めてはいけません。

また相手を見て言葉を選ぶことも子供は平気でやります。
自分に共感してくれる人、そうでない人、身近な人、そうでない人
それぞれの立場を見抜いて言葉を選ぶのです。

ただ、その言葉によって子供自身が追いつめられることもあります。
自分が発した言葉が一人歩きしてしまい、言葉そのものが問題であるかのように
周囲が騒ぎ立てるからです。

だからこそ、大人は言葉を簡単に信じるのではなく行動や表情を観察してください。
相手を疑えと言ってるのではありません、総合的に判断して欲しいということです。
言葉だけを持って100%とするのは、木を見て森を見ずと同じことです。