一度与えた権利はなかなか手放さない

■マシンから子供を奪い返そう

現代は世界が小さくなったと言われるほど、身の回りに
さまざまなマシンが溢れています。
それらはゲーム、スマホ、パソコン、そしてそれらを繋ぐネットです。

これらのマシンを一度でも不登校の子供に与えてしまうと、
自分からそれらを手放そうとはしません。
ある種の依存症であり、ゲーム、テレビ、ネット、スマホなどの
マシンが子供の魂を奪ってしまいます。

どうして子供はマシンにのめり込んでしまうのか、楽しいから?
それも少しはあるでしょうが、それだけではありません。
1日の時間が膨大にありすぎて、他のことでは時間を持て余してしまうから
だからテレビ、ゲーム、ネットにハマってしまうのです。

そう考えると、時間を消費する別のものを与えれば解決します。
それは適度に自分の相手をしてくれる、苦しくなく楽しい、時間を潰してくれる
そんな存在です。

子供をマシンから奪いかえす環境を作るのは親の仕事です。
マシンの代わりに何を与えればいいのか、それを考えるのです。
新たな趣味でもかまいませんが、大事なのはそこに人が存在することです。

人・仲間が自分と同じ時間を共有してくれることの楽しさは、
テレビ、ゲーム、スマホ、ネットでは希薄すぎて実感できません。
自分の好きな事を共有できる仲間を与えてあげましょう。

人間関係というものは楽しいこともあれば、面倒だなと思うこともあります。
ゲームのように簡単にリセットできませんが、人とのつながりほど
人を成長させてくれるものはありません。

■親は自分で自分をコントロールすべし

不登校の子供を持つ親は子供と同じように気持ちにゆとりがなく、
親子が一体化した状態になりがちです。

しかし親子が一体化して気持ちが閉塞してしまうと、
前に進むことができなくなりますので一旦分離しましょう。
そしてこう考えてください。
「子供を外に出すことは難しいけれど、自分の体は自分の自由にできる」
「行こうと思うところには、どこにでも出かけることができる」

この考えがあれば、子供と一緒になって家に引きこもることは回避できます。
むしろ子供を連れて行きたいような場所を探して、足を運んでみましょう
そうすれば問題解決の糸口も見えてくることでしょう。

親が余裕のない生活をしていれば、それは子供にも伝わってしまいますので
できるだけ自分の足であちこちへ出かけてみましょう。
フリースクールの下見に行くのも良いでしょう、気晴らしに食事に行くのもよし
誰か同じ悩みを持っている人に出会うチャンスでもあります。

フリースクールなどにいる子供たちを見れば、何か思うこともあるでしょう。
不登校になった子供は親のことを聞かない方が多いですが、信用はしています。
信用しているからこそ、家に閉じこもっているのです。
自分のことを見放すわけがない、というある意味打算的な考えもあるでしょうが
それでも親は自分の命綱だと理解しています。

親の熱意があれば、それが子供に伝わり心を変えて動くことに繋がるでしょう。