■家が楽タイプと外が辛いタイプは違う
不登校の子供が家に引きこもってしまう理由は2つに分けられます。
1つ目は家が快適だから外に出たくない「家が楽」タイプ
2つ目は外に出ると辛い思いをする「外が辛い」タイプ
それぞれどういう違いがあるのか見てみましょう。
・家が楽タイプ
家の中は常に室温が保たれていて快適だけど、
外に出れば寒かったり暑かったりして快適ではない。
親は自分の希望を何でも聞いてくれる、何も言わなくても
食事が出てくるし掃除や洗濯もやってくれる、まるでお手伝いさんのよう。
欲しいと思うものは殆どを買い与えてくれる、ゲーム、パソコン、スマホ
文句は言われるけど要求を叶えてくれる。
親が昼間働いている時は、誰にも監視されないし好き放題できる。
まさに天国のような生活を送れるから、家が楽なのです。
そんな楽な家から外に出るという考えに至るわけがありません。
・外が辛いタイプ
外が辛いタイプは、家が楽タイプに比べると家にこだわっていません。
むしろ外に出なければいけないと思っていて、実際に外に出てみると
他人の目が怖くなってしまう
何か失敗してしまうのでは
教室にいるのが息苦しい
と言った理由で直ぐに家に帰ってしまいます。
午前中学校に来たのに、3時間目で帰ってしまうタイプがこれです。
そして「自分はやっぱりダメな人間だ」と自己嫌悪に陥ってしまいます。
どちらのタイプにも共通することとして、親が子供を甘やかせすぎることです。
親子の関係が逆転して、友達親子になってしまうケースもあります。
つまり親が子供の言いなり状態になってしまい、子供は目上の存在である
先生のことを見下した言動を取るようになってしまうのです。
子供をかわいがる、愛情を注ぐというのは、何でも思い通りにしてあげるのではなく
必要に応じて褒美を上げるというのが躾であり教育でしょう。
■子供を部屋から出させる2つのコツ
不登校が長引いてしまう子を持つ家庭にはある共通点があります。
それを解消していくことで、子供を部屋から出させることができます。
子供の力を借りなくても、できることなので実践してみましょう。
・家の中で他人を批判するようなことを言わない
そんなことは言ってないと思うかもしれませんが、
意外にも無意識のうちに批判するようなことを言ってるものです。
テレビを見ては「これはおかしい」「この人はああだ、こうだ」
といったようなことを口にしてしまうのもそうですし、
ご近所さんの振る舞いについて指摘することも、批判しているように聞こえます。
こういった相手への批判について子供は非常に敏感に反応します。
自分の批判されるのでは?と思ってしまうからです。
・我が子に向ける表情、顔付きを変える
不登校に悩む子供を抱えている状態で笑顔でいられるわけがない、
そう思うのも理解できます。
しかし実際に思い悩む顔を鏡で見てみましょう、睨みつけているような
怖い顔付きになっているのではないでしょうか。
作り笑いをしなさいと言ってるわけではありません、
常に冷静でいることを意識すれば怒った顔になることはありません。
そうすれば家の中の雰囲気は一変することでしょう、
すぐに子供が出てくるようにはなりませんが、時間の経過とともに
ご飯を一緒に食べる様になったり、話をするようになります。
一家団欒という言葉がぴったりな空気が生まれてくることでしょう。