不登校に陥るときの子供の気持ちを知る

■いきなり不登校にならない、必ず前兆がある

子供が不登校になるとき、ある日突然学校に行かなくなるイメージは
殆どのケースで見られないと思います。
不登校になる前兆は何らかの形で見え隠れしているはずです。

では不登校になるまでの間、子供はどのような気持ちでいるのでしょうか。

まず、イヤな事があっても学校には毎日行きます。
友だちがいるから、テストとか勉強はしたくないけどワイワイ話をしていれば
楽しいこともあるからです。

しかしそのバランスは常に不登校へと傾いていくようになります。
イヤだな、辛いなと思うことがどんどん大きくなってしまい、
耐えきれなくなって限界まで膨らんで破裂寸前まで行ってしまいます。

コップの水を目いっぱい溜め込んで、最後の1滴が落ちたら溢れてしまう状態で
ちょっとした刺激を受ければ「学校に行かない」が始まるのです。

■不登校になる原因は些細な事、それは単なるきっかけに過ぎない

不登校になる根本原因を突き止めた時、親は同じような反応をします。
「え?そんなことで学校に行きたくないって言ってるの?」と、
しかし本当に子供がそんな些細な事で学校に行かないと決断するでしょうか?

あくまでもそれはきっかけに過ぎないのです。
子供もイヤな事があっても、頑張らなきゃダメだとか、次は頑張ろう!
といった気持を持っているものです。

しかし子供は世界が狭い分だけ、頑張らなきゃダメだという気持ちは
大人よりも強いと言えるでしょう。
それでも学校に行きたくないと決断してしまうのは、些細なことが原因ではなく
そんな些細な事すら受け入れられなくなるほど、我慢の限界にきているのです。

これを即座に理解できる親はいません。
大事なのは、親が思う以上に子供は頑張っているし大変だということです。
自分も経験してきた子供時代、だからこそ甘えるな!というかもしれませんが、
親と子供は別人格、ストレスの許容量だって違って当たり前なのです。

■時間によって作り出される第3のイヤの壁

自分も経験したことがある子供時代、学校というのは
1日休んだだけでも次の日登校するのが嫌になったことがあるでしょう。
体調不良で3日でも休んでしまえば、学校に行ったときに「どうしたの?大丈夫?」
と質問されるのは間違いありません。

それに勉強も進んでいるので遅れを取り戻さなければと焦ってしまうものです。
子供が学校に行きたくないといって、休み始めた時にどういう心理状態になっているか
一番は「疎外感」です。

自分で休んでしまったのは事実ですが、休んだことによって更に自分の首を絞めてしまう
休みが1週間も続けば、学校に顔を出すことが困難になります。
どんな顔をして学校に行けばいいのか、何ていえばいいんだろう
ということが分からなくなってしまいます。
そんなことで悩むなら、いっそのこともう学校には行かない!という選択をしてしまうのです。

学校に行きたくないという感情が根底にあって、そのイヤだという感情に対して
同級生に会いたくないが掛け算となってしまいます。

これで「第3のイヤの壁」が作られてしまいます。
第3のイヤの壁は1週間、1か月、半年、1年、3年、5年、10年と時間が経過すればするほど、
大きく強固なものとなってしまいます。

■大人も例外ではない、ならば子供は尚更である

大人でも同じことが言えます、長い夏休みや年末年始、GWなどで
休みを取ってしまうと次の日会社に行くのが憂鬱になるのと同じです。
であれば、世界の狭い子供は尚更だと言えるでしょう。

不登校は待っていても治らないのはこのためですし、
待っていればいるほど第3のイヤの壁ができてしまいます。
時間が経過するほど社会と離れすぎてしまい、戻れなくなるのです。