不登校をこじらせてしまう原因は家庭生活にある

■不登校をこじらせるとはどういうことか

不登校は学校に行かせようとすればするほど、悪化していきます。
殆どの例で同じような経過を辿ります。
それは家族が不登校になった子供への対応を間違ってしまうからです。

では不登校をこじらせるとは、どういう事なのか見てみましょう。

不登校が長期化するだけではなく、引きこもりの状態が続いたり
家で暴れる、生活習慣が乱れる、食事が不規則になる、
親の言う事を全く聞かない、情緒不安定になる、食事の量が減る、
運動不足なので成長ホルモンの分泌が少なくなり同年代の子よりも
成長が遅れた状態となる、後ろ向きな考えしかできなくなる、
といった状態を指します。

■不登校をこじらせてしまうのは社会や学校ではない

不登校がこじれてしまうのは、社会や学校に問題があるからではありません。
不登校の原因は学校生活の中にありますが、こじらせるのは家庭生活です。

根本原因は学校でも、親の対処が間違ってしまうことで
第2のイヤの壁が強くなってしまい不登校をこじらせてしまうのです。
カウンセラーが「今は焦らず待ちましょう」というのは、
この第2のイヤの壁が育ってしまうことを危惧しているからです。

親はどうしても我が子だから厳しくしてしまいます。
しかしそれが子供を苦しめ、結果としてこじらせてしまい
最終的には親の言う事すら聞かなくなり、親も手の施しようがなくなります。

だからカウンセラーは「待つ」という選択を提示するのです。
「待つ」ことによって学校のことをとやかく言う必要がなくなりますし、
子供に対してストレスを与えない環境が作られます。

親が子供に対してヒステリックにならない、穏やかな関係でいることが
第2のイヤの壁を大きくしない、つまりこじらせないことに繋がるのです。

■ただ待つだけでは不登校は改善しない

カウンセラーから「待ちましょう」と言われて待つことにしたのはいいけれど、
新たな悩みが生まれます、それは子供の1日の時間配分です。

基本的に学校のことは触れなくなるため、穏やかな環境となります。
そうすると空き時間が大量に生まれるため、何も策を打たないと
ゲームやテレビ、マンガ、ネットなどが入り込んでしまい、
不登校以外の問題が発生してしまいます。

ただ待つのではなく、子供とのほどよい距離感を保ちましょう。
全く興味がないふりをするのは得策ではありませんし、薬とは言えません。
待ち続けることは逆に良くないですし、待つ時間が惜しいのも確かなのです。

第2のイヤの壁を大きくしないために、待つという選択をしたとしても
子供が抱えている問題を解決したことにはなりません。
そして「待つ」ということは更なる問題を抱えることになります。

■「待つ」ことで「遅れ」という焦りが出てくる

待つ時間が長くなれば、どうしても同級生との差である遅れが気になります。
そういう意味でも、何もしない時間というのはできるだけ短いほうがいいのです。

そして待つことによってできるのが、第3のイヤの壁です。
この壁は不登校が長期化することでも生まれるのですが、
不登校であることが当たり前になってしまうことで生まれてしまいます。

つまり子供の中で「もう学校に行く必要はない、このままでいい」という
考えに至ってしまい、ますます根本原因を解決しにくくしてしまいます。

そういった問題を回避するためにも、子供の状態を理解し
不登校の根本原因を探る努力をしましょう。
何もせずに単に待つのではなく、次の準備を進めていきましょう。
過ぎ去った時間を取り戻すことはできないことを理解しなければなりません。